水道用語リスト:フラッシュバルブ
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フラッシュバルブ
フラッシュバルブとはトイレで洗浄水を一気に流すために用いられる給水装置であり短時間に大量の水を供給することで便器内の汚物を確実に洗い流す仕組みである。主に公共施設や学校や駅や商業施設など使用頻度の高いトイレで採用され衛生的で効率的な洗浄を行うために使用される。以下はトイレ用フラッシュバルブに関する説明である。
●概要
・フラッシュバルブは給水管に直結して設置され操作レバーや押しボタンを作動させることで瞬時に多量の水を便器へ供給する装置でありタンク式トイレとは異なり貯水槽を持たない点が特徴である。
・水圧を利用して洗浄を行うため連続使用が可能で洗浄力が高く詰まりにくい構造となっている。
●利用目的
・短時間で確実な洗浄を行いトイレ内を清潔に保つことを目的として使用される。
・利用者が多い場所でも安定した洗浄性能を確保できるため公共トイレや業務用トイレで多く採用される。
●種類
・フラッシュバルブには大便器用と小便器用がありそれぞれ必要な洗浄水量に応じた構造となっている。
・操作方法にはレバー式や押しボタン式や自動センサー式があり設置場所や使用目的に応じて選定される。
●歴史
フラッシュバルブは衛生性と耐久性に優れた設備として早くから公共施設で普及し現在でも多くの業務用トイレで使用されている。近年では節水性能を高めた製品や自動洗浄機能を備えたタイプが開発され水資源の有効利用と衛生管理の向上が図られている。
フラッシュバルブは構造が簡単で故障が少なく適切な維持管理を行うことで長期間安定した使用が可能なため水道設備における重要な給水装置の一つとされている。
フラッシュバルブの節水効果
フラッシュバルブの節水効果は、一定量の水を瞬時に吐出して排水や洗浄を行う機構により必要最小限の水量で十分な洗浄効果を発揮する点にあり特に公共施設や商業施設など使用頻度が高く大量の水が消費されやすい場所において、その効果は極めて顕著である。従来型のタンク式洗浄装置に比べてフラッシュバルブは蓄水や加圧の待ち時間が不要であり使用者がレバーやセンサーにより操作すると同時に直接水道配管から高圧の水を送り出す構造であるため連続使用にも耐え得る迅速な対応が可能となり、さらに洗浄に使用される水の量が機械的に制御されていることから、必要以上の流量や流し過ぎによる水の無駄遣いが発生しにくいという明確な節水効果を有している。加えて、水量の設定は用途や設置環境に応じて工場出荷時あるいは設置後に調整可能であり、小便器や大便器など異なる排水対象に対しても適正な吐水量を確保することで洗浄性能を損なうことなく節水を実現することができるという点も見逃せない。
センサー付きフラッシュバルブの場合は人の動きを感知して自動的に洗浄を行うため使用者の操作ミスや流し忘れが発生せず水の使用が確実に制御されることによって一層の節水が期待できる構造となっている。また、フラッシュバルブは構造がシンプルで可動部品が少ないため故障が少なく長期間にわたって安定した性能を発揮することができる点においても漏水などによる無駄な水の消費を抑える側面から節水に貢献していると言える。公共施設などでは、毎日多数の人が使用する中で一回ごとの使用水量がわずかに抑えられているだけでも年間を通じて大きな節水効果を生むことができるため、フラッシュバルブの導入は単なる利便性向上にとどまらず、上下水道料金の抑制や水資源の有効活用にも直結する環境保全の一環として極めて重要な役割を果たしており、このようにフラッシュバルブは洗浄の効率性と節水の両立を可能とする合理的な衛生設備として高く評価されているのである。